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心臓発作(心筋梗塞)後に抗血小板薬クロピドグレル(商品名:プラビックス)と酸分泌を抑制するプロトンポンプ阻害薬(PPI)を併用した場合に、クロピドグレル単独使用に比べて心臓発作の再発リスクが大幅に増大することがカナダの研究で判明した。PPIおよびクロピドグレルともに世界的に広く使用されている薬剤であることから、このリスク増大が公衆衛生に大きく関わってくる可能性がある。
 カナダ、サニーブルックSunnybrook健康科学センター(トロント)のDavid N. Juurlink博士によると、今回の研究は、制酸薬がプラビックスの効果を低下させることを示す科学的研究の結果を受けて、2002~2007年に心臓発作で入院した患者1万3,636人を対象として開始された。その結果、特定のPPIを使用した人では心臓発作の再発リスクが40%高いことが判明したという。この知見は、カナダ医師会誌「Canadian Medical Association Journal」1月28日号に掲載された。
 このような両剤の関連性が示されたのは今回が初めてではない。昨年(2008年)、米国のMedco Heaalth Solutions社が1万6,000人を対象に実施した研究では、ステント留置後にクロピドグレルとPPIを併用した人の39.2%に重篤な心イベントが発生したのに対し、クロピドグレルの単独使用での発生率は26.2%であることが判明している。
 「クロピドグレルとPPIはいずれも肝臓で同じ酵素により代謝されるため、併用によりクロピドグレルの血小板凝集抑制効果が低下する可能性がある」と米ブリガム・アンド・ウィメンズ病院(ボストン)のChristopher Cannon博士は述べている。Cannon氏は、個人の遺伝子構造により一部の人ではクロピドグレルの効果が低いことを示した研究グループの一人である。
 米国食品医薬品局(FDA)は、クロピドグレルの有効性に対する遺伝的因子および他の薬剤(特にPPI)の影響をさらによく理解するための研究を実施すると発表し、「医療従事者は、クロピドグレルを使用する患者についてPPIによる治療の開始ないし継続の必要性を再度検討する必要がある」と述べている。
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